歯がすべて失われた方や、まだ歯があるんだけど、1本も歯が残らない方に対して、最小限のインプラントの本数でなるべく費用を抑えつつ、よく噛めるようにする手法です。
一般的な費用としては、1本あたり約50万円(上部構造を含む)もので、片顎14本をカバーすると最大約700万円かかるのを、4本もしくは、6本で上部構造を含め、約300万円くらいで、治療できるメリットがあります。一日もしくは二日で仮歯で食事ができるところです。
歯がすべて失われた方や、まだ歯があるんだけど、1本も歯が残らない方に対して、最小限のインプラントの本数でなるべく費用を抑えつつ、よく噛めるようにする手法です。
一般的な費用としては、1本あたり約50万円(上部構造を含む)もので、片顎14本をカバーすると最大約700万円かかるのを、4本もしくは、6本で上部構造を含め、約300万円くらいで、治療できるメリットがあります。一日もしくは二日で仮歯で食事ができるところです。
メリット | 短期間で、噛めるようになる。 |
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見た目もよい |
上顎骨も下顎骨も力がかかるとしなり、たわむので、すべて連結することは、安定しづらい条件となり、長期間で、問題が起こる可能性はあります。(上部構造の破折、中間にあるインプラント体のインプラント周囲の骨吸収、インプラント周囲炎等)
これらはすべて、少したわむもの(骨)に構造物であるインプラントを入れて、連結することによっておこる問題点です。また問題が起こったときに、すべて連結してあるので、再治療が大掛かりになります。(すべて外して、だめになったインプラント体を抜去して、その周囲に再度インプラント埋入して、上部構造をすべてやり直す。)
その場合の費用を医院側が負担するのか?
患者様側が負担するのか?は問題となります。
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10年補償の医院でも10年間は安心だけども、そのあとは患者様負担になります。
インプラントの基本性能として、長持ち(約30年程度は見込める)しますので、
10年後以降の安定性は考えておくべきだと思います。
特に40代50代の患者様にとっては、その後の人生数十年あると考えたとき、おおがかりな介入をもう一度しなくてはいけなくなることを考えておかなければいけないと思います。
問題が起こった場合は、その部分のみ修復して、問題のないところをそのまま使うという考えがベースになります。
オールオン4が連結をすることをベースにしているため、そのために最初に骨を削除して、平坦にしてからやらないといけない治療上の制約もあるため、ある患者様にとっては、オールオン4を選択したために、マイナスな点も起こりうると思います。具体例としては、本来削除しなくてもよい骨を削除する。同時に歯肉もいらなくなるので、削除しなくてもよい歯肉を切除する。それによって歯肉の幅も厚さも小さくなるなどです。
オールオン4の場合、その術式のため、その歯単独としては抜く必要のない歯と赤枠で囲った部分の骨を削除することが多いです。歯と骨を削除するということは、下の写真のように近づいていくことに他ならないです。
よって当院では予防コンセプトに基づき、3ユニットを多用していますので、オールオン4にするために、抜かなくてもよい歯を抜くということはせずに、歯を残して、歯根膜受容体をのこしつつ、インプラントを最小本数埋入する治療方針も積極的に考えます。
インプラントの本数は増えますが、費用的にオールオン4オールオン6と同じような費用プランを組んでいますので、より患者様にとって、予防的に、力の負担も集約しづらい設計を提案します。もちろんオールオン4、オールオン6を用いることで、そこまでデメリットが出ないと判断できる場合は、オールオン4、オールオン6も用います。
つまり、ここでお伝えしたいことは、オールオン4をお勧めします。理由はリーズナブルですぐに噛めますよ、という理由で提案する医院も多いので、ほかにこのような選択肢もあるということです。
オールオン4、オールオン6という選択肢と3ユニット7本インプラント、3ユニット6本インプラントという選択肢を両方できる医院で提案を受けていただきたいと思います。
当院は他院からのセカンドオピニオンの患者様が多くいらっしゃいます。
総院長中村信一郎にお気軽にご相談下さい。
(相談無料)
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オールオン4は、力の負担を前歯部に集中させ、カンチレバーという方式で後ろまで咬合できるようにしているため、てこの原理で力の分散が複雑になってしまっている。
よって、少しの力学的な問題(APスプレッドの配分問題等)で、インプラントに過度に負担がかがってしまうケースもある。
下顎の臼歯部で咬合させたいときに、上顎のカンチレバー部が長くなりやすい。よって上顎の前歯部のインプラントに負担がかかりやすいなど、、
まとめるとオールオン4は、とても画期的な治療であるが、いい意味悪い意味で、治療を平坦化するので、(すべての患者様に同じ内容にしないといけない)各患者様の固有の条件を無視しがちになる。
本来抜かなくてもよい歯を抜く計画になる | 上下の顎のずれがある場合、咬合面積が少なくなる。(APスプレッドの問題) |
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削除しなくてもよい骨を治療のために削除して、顎堤を平坦化させる。 | |
結果歯肉の幅も狭く小さくなる。 |
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インプラントに限らずすべての治療において、
メリットを出そうとすれば、デメリットも出ます。
そのデメリットの出方は、評価する歯科医師に
とって、過小評価されがちなので、
何を優先するのか?は大変難しい問題だと
考えます。
(もちろん私共の考え方にも
同じことが言えます。)
当院では、多くの治療方法を持っていることで、
患者さまと一緒にメリットデメリットを考えて、
治療方針を決定するスタンスでさせていただいています。
これしかできませんという言い方をしなくてもよいように常に準備を行っています。
コンセプトは、よりやり直しの少ない将来に対して少しでも予防的な治療方針を心がけています。
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他院からのセカンドオピニオンの患者様が
多くいらっしゃいます。
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